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日本人とパスタ


スタの食べ方で日本との大きな違いは、イタリアではパスタは
前菜の位置づけであることでしょう。
ですからソースはわりと薄味です。ソースの味が濃いと満足感を与えてしまい、セコンドにつながらないと考えられているからです。

本ではどうでしょう。
一部のリストランテやコースメニューを除くと、一般的にはパスタをメインディッシュとして食べていませんか?
パスタをメインで食べる場合は、本場の味付けでは味のボディが弱すぎるのです。

物を否定するのではなく、日本人の一般的な使い方にあった味付け傾向と、ボリューム感が日本のパスタには必要なのではありませんか?
パスタレシピ
た麺を食べ終わった時、ソースが皿に残るのは馴染んでいない証拠とされ好まれません。つまり、和えることが重要で、ソースはパスタになじませるものだといわれますが、日本ではそば・うどん・ラーメン等汁気と一緒に麺を食べるという習慣からか絡ませすぎて汁気のないパスタを好まない方が多いというのも事実の一つです。





パスタとの出会い



本にパスタが伝わったのは明治中期洋食レストランのコックがイタリアから持ち帰ったのが最初といわれています。その後、昭和初期から少しづつ国産化が始められましたが、まだまだめずらしいもので、ホテルや一流の洋食店でしか口にすることができませんでした。

時代、パスタ(当時はスパゲッティ)はコシのない麺をバターとトマトケチャップで炒めたナポリタン。ゆであげた麺にソースをかけただけのミートソースが大半で、多くの人がそれがイタリアンパスタだと思っていました。
昭和30年頃だったか麻布の「C」等がイタリアンの走りだったかもしれません。元々麺好きな日本人のこと。「K」等が和風スパゲッティを生み出したりと日本人に合ったパスタの改良を進め定着しました。
千葉にあった今では大チェーンの「S」金欠学生は鉄鍋で出てくるパスタと格安コース料理で格好のデートスポットだったような気がします。

ブル期頃からか、イタリアンブーム・本物・高級志向の名のもとに、パスタの味付のプリモピアット(前菜)化、アルデンテ指向化が進んだ(これは店側からもパスタ屋では客単価が取れないため店舗のリストランテ化を進めたい思惑もあった)ように感じます。
現実の日本人のパスタ指向とは明らかに異なる感じがしてなりません。次の項目から自分の考えるパスタの方向性を考えてみたいと思います

                         (この章終わり)