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日本人の食の歴史

.縄文時代

約1万2000年前から紀元前3世紀ごろまで続いた縄文時代は四季の変化に合わせて食物を採取し手に入れ、分けあって食べました。
採集 野草、木の芽、貝類の採集
魚の原始的漁
採集 クリ・クルミ・ドングリなどの木の実の採集
狩り シカ、ウサギ、イノシシ
調理法:生、煮る、焼く、石蒸し
塩づくりが始まったのは、この時代の終わりごろで、海水をにつめて塩をとる方法が行われたそうです。


2.弥生時代

紀元前3世紀ごろ、中国大陸から稲作が伝わり、日本各地に広まると食生活は米食を中心になりました。
米は臼と杵で籾殻をとり、玄米にして土器で炊いて食べていたようです。米を主食とし、肉や魚、野菜、木の実などを副食とする食事が一般的になります
食事方法:手づかみ





3.飛鳥・奈良・平安時代

7世紀になると、中国の政治制度や文化などがつたえられました。これにともない、食品類では、ナスやキュウリ、茶、牛乳をのむ習慣(しゅうかん)などがもたらされました。
中国風の料理や食習慣がひろまり、油をつかった料理が貴族の間でもてはやされ、野菜の素揚げ、肉や海草などの炒め物など行われていました。また仏教の影響で、動物の肉を食べることがたびたび禁止されました。
平安時代になると貴族達は、強飯(玄米を蒸した物)と魚貝類や野菜などに、塩や醤醢<ひしお>(味噌・醤油の先祖)などをつけて自分の好みで味つけをして食べたようです。食品の種類も多くなりたいへん豪華になりましたが、魚貝類や肉類の多くは遠方から京都・奈良に届けるため、ひものなどに加工してあり、新鮮なものはあまり食べられなかったようです。
味付け:料理中に味つけをする習慣はまだなくて、食べものに自分で塩や酢などをつけて食べていたようです。


4.鎌倉・室町時代

武士の台頭で、貴族社会から武家文化に変わっていきました。食事は、玄米の飯と焼き魚や芋類、うめぼしなど3種類くらいのおかずに、調味料をそえただけという質素なものでした。
醤油が普及したのは、室町時代の末のことです。醤油は、醤醢<ひしお>(米や麦、豆などを発酵させてから塩をふくませたもの)からとれる液体が醤油の元となりました。
醤油がひろまると、料理中に味つけをするようになり、日本独特のにものがうまれました。
調味のバリエーション:味噌・醤油・酢の普及で調理中に味付けをするようになりました。





5.戦国・江戸時代

16世紀中頃から江戸時代鎖国が始まるまで、西洋文化の影響をうけいろいろな物がヨーロッパから入ってきました。
主の物は
カボチャ、ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシ、スイカ、コショウ、てんぷら、ぶどう酒、カステラ、コンペイトウ、ビスケット、ボーロ、パン、サトウキビ
今では当たり前の物が実はこの頃輸入された物なのです。
1603年、徳川家康は江戸に幕府を開きました。徳川幕府は、士・農・工・商という身分制度を定め、武士を頂点)として、その支配体制を250年以上続きました。初期は質素な文化でしたが次第に絢爛豪華となっていき、この頃今の和食の原点である「だし」の文化が考案、広まりました。
また、この頃のファーストフードとして「そば・うどん」「にぎり寿司」等も広まり和食の基礎が確立しました。


6.〜現代
文明開化・軍国主義・戦争・敗戦などめまぐるしく時代変化しましたが、食生活では欧米文化の普及、中華料理の日本料理化、戦後豊かな時代になり各国料理の普及など時代の推移以上に変化を伴った物でした。