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おかずは案外新しい

おかずは案外新しい

時代  時代の食物トピックス 外国から渡来した食物 料理
味付け
縄文代 自然の採集生活で、食生活は不安定だった。
大型の貝塚がたくさんつくられた。
塩づくりが始まった。
×
弥生時代 稲作が始まり、しだいに食生活が安定した。
米を蒸して食べるようになった。
稲、小麦、ダイズ、モモ、ソバ ×
飛鳥時代 大陸から新しい食べ物や調理法がつたわった。
箸がつたわった。
仏教の影響で肉食が禁止された。
×
奈良時代 貴族と庶民の食事に大きなちがいがあった。
貴族のあいだで牛乳を飲むことが流行。
貴族たちは菓子を食べていた。
×
平安時代 貴族たちは食べ物の迷信・作法にとらわれ栄養の偏った食生活だった。
氷は貴重品で、貴族たちは氷室にためておいた氷を、夏にかき氷などにして食べた。
ダイコン、ナス、キュウリ、ウメ、エンドウ、ゴボウ、茶 ×
鎌倉時代 武士は、質素だが健康的な食事をしていた。
陶器づくりが始まった。
お茶をのむ習慣がひろまった。
×
南北朝〜室町時代 1日3食の食習慣がひろまった。
禅宗の料理が一般にひろまった。
米をたいて食べるのが一般的になった。
ソラマメ、ミカン、シュンギク、とうふ、まんじゅう、ゆば、油あげ ×
戦国時代 南蛮貿易によって新しい食べ物がつたわった。
醤油が一般に普及。
カボチャ、ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシ、スイカ、コショウ、てんぷら、ぶどう酒、カステラ、コンペイトウ、ビスケット、ボーロ、パン、サトウキビ
江戸時代 身分によって食事にちがいがあった。とくに農民にはきびしい規制があった。
飲食店があらわれた。
サツマイモ、キャベツ、トマト、シュウマイ、ギョウザ、アスパラガス、インゲンマメ、落花生
(だし)
明治・大正時代 西洋の食べ物や料理がひろまった。 タマネギ、アイスクリーム、カレーライス、かんづめ、チョコレート、ピーマン、バナナ、バター、メロン
(旨味の発見)
戦後 食料が不足して、食生活が苦しくなった。
米やさとう、しょうゆなどが配給制になった。
パン食の給食が始まった。
昭和〜平成 食料事情がよくなり、新しい食品がつぎつぎに登場した。
インスタント食品や冷凍食品が登場した。

(グルメ)





食の「おかず」?このように年表を見ていくと、和食とは何だろうと考えてしまいます。
実際ほとんどの食べ物は外来種であり、本当の和食と呼べるのは、縄文人の時代から食べている刺身(生魚)だけなのでは?と思ってしまいます。
逆説的に考えると、日本人は外来の物を(文化も食べ物も)貪欲に取り入れ自分の物にしてしまうのが伝統なのだと考えられます。

本食の王道、「天ぷら」や「そばうどん」でさえ「ダシ」の文化が発展した江戸時代以降(より原始的な「天ぷら」「そばうどん」はそれ以前にあったにせよ)の食べ物なら、「おかず」文化はもっともっと諸外国の食べ物を積極的に取り入れレシピを作っていくのが、日本の伝統に則っているのだと確信しています。